原発施設隣接地巡り詐欺容疑=保証金名目で1000万円、2人逮捕―警視庁
原発の使用済み核燃料を敷地外で一時保管する中間貯蔵施設(青森県むつ市)の隣接地の入札に絡み、保証金名目で1000万円をだまし取ったとして、警視庁滝野川署は14日までに、詐欺容疑で、職業不詳関義則(80)=東京都中央区勝どき、不動産会社社長反町文夫(75)=大田区千鳥=両容疑者を逮捕した。いずれも容疑を否認しているという。
逮捕容疑は2018年5月、反町容疑者の会社事務所で、徳島県の建築会社社長の男性に対し、「原発関係の土地が競売に出されている。落札できたら優先的に(工事の)仕事を回す」と説明。入札の保証金名目で、現金1000万円をだまし取った疑い。
同署によると、両容疑者は1000万円を受領後、男性とともに青森地裁で入札に参加し、土地を落札した。ただ、その後、保証金を支払わなかったため、入札は不調に終わったという。
男性は入札の不調を知らされておらず、21年に弁護士らとむつ市の土地を訪れ、だまされたことに気付いたという。
別の横領事件の捜査で今回の詐欺事件が浮上し、同署が23年4月ごろから捜査していた。
[時事通信社]
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