回収デブリ、研究施設に輸送=福島第1原発から、詳細分析へ―東電
東京電力は12日、福島第1原発2号機から初めて回収した溶け落ちた核燃料(デブリ)について、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構(JAEA)の研究施設に輸送したと発表した。今後、JAEAを含む複数施設で数カ月から1年ほどかけて成分や硬さなどを詳しく分析し、本格的な取り出しに向けた研究に役立てる。
東電によると、デブリは大きさ5ミリほどで、重さは0.7グラム。運搬専用の容器に入れて同日午前9時半ごろに車で福島第1原発を出発し、午後2時40分ごろに施設内に運び込んだ。
JAEAによると、大洗町の施設では14日から主に電子顕微鏡を使った分析を行う。その後、分割して他の施設でも調べるが、量が少ないため分け方は今後検討するという。各施設での分析結果は、具体的な取り出し工法や保管方法、被ばくを防ぐ安全管理を検討する際に活用する。
デブリの試験的取り出しは9月から作業が始まり、約2カ月後の今月7日に回収に成功した。同原発1~3号機に残されたデブリは約880トンと推定されており、東電は2030年代に3号機から本格的な取り出しを進める計画を立てている。
[時事通信社]
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