第2次石破内閣が発足=首相「自民生まれ変わる」―30年ぶり決選投票で再指名・特別国会
10月の衆院選を受けた第215特別国会が11日召集され、石破茂首相(自民党総裁)が衆参両院で第103代首相に指名された。皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て、夜に第2次石破内閣が発足した。首相は首相官邸で記者会見し、衆院選大敗を踏まえ「自民党は今度こそあるべき国民政党として生まれ変わらなければならない」と表明した。
衆院で少数与党となり、第2次石破内閣は政策面や国会対応で野党の主張への配慮が不可欠となる。来年夏の参院選を見据え、国会での与野党の攻防が激しさを増しそうだ。
首相は会見で「政治は国民のものであるとの原点に立ち返り、政治改革と党改革に取り組む」と強調。「できるだけ多くの党の理解を得て、丁寧に謙虚に取り組む」と語った。
衆院本会議での首相指名選挙は、1回目の投票で過半数を得た者がなく、石破氏と立憲民主党の野田佳彦代表による30年ぶりの決選投票に進んだ。決選投票の結果は石破氏221票、野田氏160票、無効84票で、石破氏が首相に再指名された。
特別国会は14日までの4日間。政府・与党は11月下旬~12月初旬に臨時国会を召集し、総合経済対策の裏付けとなる2024年度補正予算案の年内成立を目指す方針だ。
首相は衆院選で落選した牧原秀樹前法相、小里泰弘前農林水産相の後任に、それぞれ鈴木馨祐衆院議員(47)、江藤拓元農水相(64)を充てた。公明党代表に就任した斉藤鉄夫前国土交通相に代わり、同党の中野洋昌衆院議員(46)を起用。他の閣僚は再任した。
衆院は11日の本会議で、議長に自民の額賀福志郎氏(80)、副議長に立民の玄葉光一郎氏(60)を選出し、参院は自民の関口昌一氏(71)を議長に選んだ。
[時事通信社]
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