2024-11-09 20:03スポーツ

魅力は剛速球とフォーク=離脱の多さが課題―ロッテ佐々木

今季の本拠地最終戦を終え、観客に手を振るロッテの佐々木(左手前)=10月3日、ゾゾマリン
今季の本拠地最終戦を終え、観客に手を振るロッテの佐々木(左手前)=10月3日、ゾゾマリン

 佐々木は自己最速165キロの剛速球を制球良く投げ、フォークボールも巧みに操る。2022年4月のオリックス戦では完全試合を達成するなど圧巻の投球を見せ、米大リーグ各球団は日本でナンバーワンの投手と評価するようになった。
 課題は投球の出力が大き過ぎるがゆえにシーズンを通して活躍できないこと。体づくりに取り組んだプロ入り後の2年間はともかく、その後1軍に定着した3年間で一度も規定投球回に到達できなかった。
 昨季は左脇腹の筋損傷で夏場以降に離脱。1月に米大リーグ挑戦への希望を明かした上で臨んだ今季も、結果的に2度戦列を離れた。初の2桁勝利となる10勝(5敗)を挙げても、思うような投球ができない状況に「自分のやりたいようにやることだけではなくて、勝たなければいけない」ともどかしさを漏らしたこともあった。
 未完の大器であり、海を渡るのは時期尚早という声もある。ただ、吉井監督は「米国で自身を磨き、さらにレベルアップすることもできるのではないか」との見解を示した。スケールの大きい23歳が異国の地でどこまで進化するのか、日米の球界は固唾をのんで見守ることになる。
[時事通信社]

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