ガザ停戦交渉、再開へ=ハマス強硬姿勢で難航か
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉が27日、約2カ月ぶりにカタールの首都ドーハで再開される。イスラエルや交渉を仲介する米国は、強硬派だったイスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏を16日に殺害したことで交渉が進展することを期待している。しかし、ハマスはイスラエルにガザからの完全撤退を求めており、交渉は難航する可能性もある。
イスラエル首相府は先に、対外情報機関モサドのバルネア長官をカタールに派遣し、ムハンマド首相兼外相のほか、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官と会談すると発表。交渉を本格化させるための「選択肢」について協議すると表明した。
ハマス代表団は24日に仲介国エジプトの高官とカイロで停戦に関して議論した。報道によると、ハマス側は「戦闘停止の用意」をエジプト側に伝えた一方で、イスラエル軍のガザ撤退などを求める従来の立場を強調。イスラエルが示した「戦闘を放棄し、人質を解放した者は安全にガザを出ることができる」という提案を拒否したという。
パレスチナ通信は27日、ガザ北部ベイトラヒヤの住宅エリアにイスラエル軍が空爆し、少なくとも40人が死亡したと伝えた。昨年10月から続く戦闘で、ガザでは4万2000人以上が死亡。ハマスが拉致した人質約100人がガザに残されている。
[時事通信社]
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