キリバスで大統領選=野党排除、親中派現職が優勢
【シドニー時事】太平洋の島国キリバスで25日、大統領選挙の投票が行われた。野党の参戦が事実上排除されたため、3選を目指す親中派の現職マーマウ氏が優勢となっている。離島が多く、開票に時間がかかるとみられ、結果判明は26日以降の見通し。
キリバスの大統領選は、国会議員の中から選ばれた候補で争われる。今回出馬したのは、マーマウ氏とベイア、ココリア両議員の与党系3候補で、野党は擁立を阻まれた。選挙戦終盤の22日にココリア氏は与党を離脱したが、「国際社会からの批判をかわすための形式的な動き」(情報筋)との見方が出ている。
マーマウ政権は2019年、台湾と断交して中国と国交を樹立。国内で中国警察の活動を認めるなど対中関係を強化している。
[時事通信社]
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