反捕鯨の容疑者、仏国籍を申請=「日本引き渡し回避」狙う―報道
【パリ時事】反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者で、デンマーク領グリーンランドで拘束されているポール・ワトソン容疑者(73)が、フランス国籍の取得を申請した。仏メディアが24日、弁護士の話として伝えた。日本が求める身柄引き渡しを「回避するため」(リベラシオン紙)という。
報道によると、ワトソン容疑者は米国とカナダの二重国籍。今月、マクロン仏大統領に書簡で政治亡命を求めたが、国外からの申請には「応じるのが困難」(バロ外相)と指摘され、狙いを国籍の取得に切り替えたようだ。
ワトソン容疑者を巡っては、2010年に日本の調査捕鯨を妨害したとして、海上保安庁が傷害や威力業務妨害の疑いで逮捕状を取り、国際手配した。今年7月、活動船の給油に立ち寄ったグリーンランドで拘束された。
[時事通信社]
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