明大の宗山、飛躍への一歩=5球団競合にも平常心―プロ野球ドラフト
明大の宗山は楽天の交渉権獲得が決まった瞬間も、表情を崩さなかった。チームメートから祝福を受けると初めて笑顔を見せ、「感謝の気持ちでいっぱい」。事前に公表した広島など計5球団が競合。「びっくりしたが、なるべく表情に出さずに平常心でいようと思った」と落ち着いた振る舞いの理由を語った。
広島・広陵高から明大に進み、1年の春から東京六大学リーグ戦に出場。走攻守に優れた遊撃手として実績を重ね、「自分の中での引き出し、試合に向けての準備の仕方を学んだ」。
楽天の印象は「若い選手からベテランの選手までバランスがいい」。本拠地がある仙台を訪れたことはないというが、「自分の好きな物を見つけていきたい」と前向きに語った。
今年、日本代表「侍ジャパン」に選出された時はけがで出場できなかった。しかし、今後は楽天だけでなく、球界を代表するような選手へ成長が期待される。「まだスタートラインに立ったばかり。これからもっと自分の技も心も磨いていきたい」。第一歩を踏み出すとともに飛躍を誓った。
[時事通信社]
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