35歳坂本、気迫の走塁=追加点呼び込む二塁打―プロ野球CS・巨人
日本シリーズ進出を懸けた大一番で、巨人のベテランが闘志をみなぎらせている。坂本が1点リードの四回に二塁打。この一打を足場に、貴重な追加点をもぎ取った。
先頭で打席に立つと、3球目だった。左中間にはじき返した打球で全力疾走して二塁に到達。さらに左飛からのタッチアップで三塁に進むと、戸郷のスクイズで2点目のホームを踏んだ。
チームを長く支える好打者の一人で、プロ通算459二塁打は歴代2位の記録。だが今季は長い不振に陥った。打率2割3分8厘は規定打席未到達のシーズンを含め、プロ18年間で最低の数字。「今年はなかなかファンの期待に応えられていない試合が多い」と歯がゆいまま過ごしてきた。
それでも、勝利へ向かう意志だけは捨てなかった。負ければ敗退が決まる19日の第4戦は「勝つしかないという思いで臨んだ」。連続ヘッドスライディングを敢行して得点し、反撃に転じる1勝を呼び込んだ。35歳の気迫あふれるプレーが、チームを奮い立たせている。
[時事通信社]
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