裏金追及、共闘へ正念場=田村智子・共産党委員長【党首奮戦記】
「しんぶん赤旗が徹底的に調査し、自民党を窮地に陥らせた。国会では共産党が核心を突いた」。20日の仙台市での街頭演説で、派閥裏金事件を世に暴き出した実績を誇示した。白いジャケット姿で全国を回り、熱弁を振るう。
愛称は「タムトモ」。故安倍晋三元首相を巡る「桜を見る会」前夜祭の疑惑追及で名をはせた。コミカルなキャラクターと憲法で対話する動画を配信するなど、若者向けのソフト路線も担う。
1月の党大会で女性初の党トップに就任。約23年間委員長を務めた志位和夫氏から引き継いだ。今回が党首として臨む大型国政選挙の初陣となるが、前回選で連携した立憲民主党は保守・中道路線にシフトし、「野党共闘」は崩壊寸前だ。
街頭では党勢拡大を最優先として「共産の躍進こそが共闘発展の大きな力になる」と力を込める。「怖い」「自由がない」といった「共産アレルギー」も根強い。払拭するために、演説の締めは「自由と平和を求めて102年、ひたすら歩んできた」などと締めくくるのが定番だ。
[時事通信社]
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