ハリス氏、還暦に=対トランプ氏「若さ」で攻勢―米大統領選
【ワシントン時事】ハリス米副大統領は20日、60歳の誕生日を迎える。バイデン大統領(81)からバトンを受け、今夏「次世代の指導者」を旗印に掲げて大統領選に参戦。終盤情勢が拮抗(きっこう)する中、トランプ前大統領(78)の認知能力に疑問を呈するなど、年齢を攻撃材料とする場面が増えている。
ハリス氏は12日、「大統領職に求められる肉体的、精神的強靱(きょうじん)さを備えている」などとした主治医の所見を公表。勝利すれば当選時点で史上最高齢の大統領となるトランプ氏に対し、詳細な健康状態の公開を迫った。
さらにトランプ氏が14日、対話集会を途中で切り上げて会場でダンスに興じた逸話を挙げ、「彼が大丈夫だといいが」とSNSで挑発。同氏がここ数日に疲労感を漏らしたと報じられると、「選挙活動で疲れていて大統領の職務を遂行できるのか」と攻勢を強めた。
これにトランプ氏は「私は48日間休んでいない」と反論。高齢不安が頻繁に取り沙汰されたバイデン氏に比べ、トランプ氏が衰えを指摘されることは少ないが、対戦相手が20歳近くも若いハリス氏に代わり壮健さのアピールは難しくなっている。
有権者の多くはバイデン氏とトランプ氏の「高齢者再対決」を嫌気した。このためハリス氏は「現状に変化をもたらす新鮮な候補」として売り込みを図っている。
[時事通信社]
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