大谷、試合決めた3ラン=走者置き驚異の勝負強さ―米大リーグ・ドジャース
本塁打と確信すると、味方ベンチの方向を指さしてからゆっくりと歩きだした。ドジャースの大谷が4―0で迎えた八回1死一、二塁で勝負を決める3ラン。右翼ポール際の打球だっただけにビデオ判定に持ち込まれたが、覆ることはなかった。
「走者がたまって、いい流れがうちにある中で、いい本塁打になった。高く上がって入ると思った」。パドレスとの地区シリーズ第1戦以来7試合ぶり、プレーオフ2本目となる一発に納得の表情を浮かべた。
第2戦が無安打で、第3戦も4打席目まで安打が出ていなかっただけに、ロバーツ監督は「翔平が自信を持つのに重要だった」と本塁打が出た意味を強調。リードを大きく広げたことで救援陣に無理をさせずに済んだことも、チームにとって大きかった。
走者を置いた場面と、無走者の状況での打席結果の対比が話題になっている大谷。プレーオフ8試合で、走者がいる場面では9打数7安打で打率7割7分8厘、2本塁打と驚異の勝負強さを発揮している。一方、走者なしでは22打数無安打と極端な数字。「状況によっていい打撃ができればいい。きょうは四球はあったけど、それ以外にも出塁して後ろにつなげれば、もっとチャンスになった」と大谷は反省も口にした。
これで2勝1敗となり、山本が先発する第4戦に勝てばリーグ優勝に王手をかけられる。大谷は「敵地ではあるが、きょうの勢いを継続して自分たちの野球ができれば、十分に勝利できる」と言葉に力を込めた。(ニューヨーク時事)
[時事通信社]
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