サッカー日本代表、収穫多い2試合=サウジ、豪州と1勝1分け―W杯予選
米国、カナダ、メキシコで共催されるサッカーの2026年ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選で、日本は前半戦のヤマ場だったサウジアラビア、オーストラリア戦を1勝1分けで乗り切った。4試合を終え、2位豪州に勝ち点差5をつけてC組首位。結果だけでなく、収穫もあった。
敵地のサウジ戦は、本格的な3バック採用後、初めて押し込まれた試合だった。ボールを保持されても慌てず、5―4―1の陣形で対応。日本が主導権をがっちり握り、2―0で勝利した。谷口(シントトロイデン)は「ブロックを組んでいる時間は正直やられる気がしなかった」。
逆に豪州戦では、高さを生かして守備に徹してきた相手を攻略し切れなかった。中央を締められてサイドに誘導され、クロスがはね返される繰り返し。堂安(フライブルク)は「押し込んでからのアイデアが圧倒的に足りなかった」。DFラインの背後へのランニングや、前に人数をかける姿勢がだんだんなくなったと指摘した。
先制を許したものの、引き分けに持ち込んだことで、勝ち点差は変わらなかった。W杯本大会に直接進める2位以内を争うライバルに勝ち点3を与えなかった点は大きく、三笘(ブライトン)は「(11月の)次のアウェー2連戦に勝てればより大きなものになる」。課題が見えたことにも前向きな声が多く聞かれた。
[時事通信社]
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