日本、真価発揮の守備陣=完全アウェーで無失点―サッカーW杯予選
3バックに切り替えて大量得点を重ねてきた日本は、その攻撃陣に多くの注目が向いていた。ただ、今回は違う。サウジアラビアには、ジッダで過去3戦全敗。完全アウェーで真価が問われる中、守備陣が無失点勝利に貢献した。
前半14分に鎌田のゴールで幸先良く先制。「1点差をうまく使いながら試合を運ぶ感じだった」。三笘が振り返ったように、大きな先制点をよりどころに、堅い守備ブロックを敷いて巧みに試合を運んだ。
1点リードの前半。日本は、右サイドから何度も脅かされた。それでもゴール前で町田、守田、遠藤が、体を張って相手のシュートを3連続でブロック。本来は攻撃的なウイングバックの堂安と三笘も献身的な姿勢で、守備でも力を発揮した。
蒸し暑い敵地は、体力的にも苦しい。後半は自陣に下がり、5―4―1の割り切った守備で、忍耐強く対応。「5枚でしっかり守ったら簡単に崩れないという自信はできた」とは町田。厳しい戦いの中で、新たな手応えが得られた。
アジア杯では、イラクとイランに敗戦。苦手意識のあった中東勢に対し、1対1の局面で負けることなく、こぼれ球も踏ん張って回収できた。「たぶん相手も嫌だったと思う」と遠藤。最終予選でピリピリする試合が減ったのは、日本が強くなった証しでもある。(ジッダ時事)
[時事通信社]
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