元世界1位ナダルが引退表明=四大大会22勝、「赤土の王者」―男子テニス
【ロンドン時事】男子テニスで元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(38)=スペイン=が10日、自身のSNSで、11月に母国のマラガで行われる国別対抗戦、デビス杯(デ杯)ファイナルを最後に現役を引退すると発表した。メッセージ動画を投稿し、「明らかに難しい決断だった。しかし、人生には全て始まりと終わりがある」と語った。
四大大会の男子シングルスで歴代2位の通算22勝。全仏オープンでは史上最多14度の優勝を誇り、「赤土の王者」と称された。五輪では2008年北京のシングルス、16年リオデジャネイロの男子ダブルスで金メダルを獲得。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、22年に引退したロジャー・フェデラー(スイス)と共に「ビッグ3」と呼ばれ、一時代を築いた。
昨年に股関節付近の手術を受けるなど近年は故障に苦しみ、昨年5月に24年限りで現役を退く意向を示していた。「ここ数年、特にこの2年間は困難だった」と振り返り、「長く、想像以上の成功を収めたキャリアに終止符を打つのにふさわしい時だと思う」と話した。
[時事通信社]
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