2024-10-09 16:37政治

首相「正々堂々」解散=野田氏、裏金隠しと批判―党首討論

 石破茂首相(自民党総裁)と野党党首による党首討論が9日、国会で行われた。首相は衆院解散について「私どもが政権を担うことが最も肝要だ。正々堂々、国民の審判を仰ぐ」と表明。立憲民主党の野田佳彦代表は自民派閥の裏金事件を踏まえ、「裏金隠し解散ではないか」と追及した。
 野田氏は9日が会期末の臨時国会を延長し、能登半島の被災地復旧に向けて2024年度補正予算案を成立させるよう求めた。首相は「補正審議を逃げているつもりはない。能登を置き去りにするつもりは全くない」と強調しつつ、予備費で対応する考えを示した。
 野田氏は裏金事件に関係した自民議員らのうち非公認が12人となったことに触れ、「大半が公認ではないか」と批判した。首相は「裏金というのは決め付けだ」と反発し、公認について「厳正な議論をした」と主張した。首相は「最終的な判断は主権者たる国民にお任せする」と語った。
 野田氏は事件の再調査や旧安倍派の元幹部らに対する証人喚問を迫ったが、首相は「再調査は否定するものではない」などと述べるにとどめた。 
[時事通信社]

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