退任後もロ大統領と関係継続=トランプ氏、電話7回―報道
【ワシントン時事】トランプ前米大統領が2021年1月に退任して以降、ロシアのプーチン大統領とひそかに電話でやりとりしていたことが8日、明らかになった。著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏が来週出版する著書「War(戦争)」の内容を米メディアが報じた。
電話は最大で7回。来月の米大統領選の共和党候補であるトランプ氏は今年に入ってからも、南部フロリダ州の邸宅「マールアラーゴ」からプーチン氏に連絡していた。電話の際は側近に部屋から出て行くよう命じており、会話内容は不明だ。
トランプ氏はまた、大統領在任中の20年、新型コロナウイルスの検査機器をプーチン氏に秘密裏に送っていた。プーチン氏は「誰にも言ってほしくない。人々は私ではなくあなたに怒りを抱くからだ」と述べ、公表しないよう要請したという。
トランプ氏陣営は8日に声明を出し、「ウッドワードによるこれらの作り話はどれも真実ではない」と内容を否定した。
ウッドワード氏はロシアのウクライナ侵攻にも触れ、米情報機関が22年秋ごろ、プーチン氏が戦術核の使用を真剣に検討しており、一時は「確率は50%」と判断していたとつづった。ロシアは22年10月、ウクライナが放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」を使用する準備を進めていると主張。戦略核戦力の演習を実施するなど核兵器使用を辞さない姿勢を示し、緊張が高まっていた。
[時事通信社]
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