2024-09-29 16:55政治

衆院選、10月27日投開票検討=石破氏、早期解散を明言

 自民党の石破茂新総裁は29日、衆院選について最も早い日程で「10月15日公示、27日投開票」とする方向で調整に入った。複数の関係者が明らかにした。石破氏は29日のNHK番組で「首相が代わる。国民の判断を早く仰ぐべきだ」と強調。10月中の投開票に関し「いろいろな可能性は否定しない」と述べた。
 石破氏はフジテレビ番組で解散・総選挙は「早ければ早い方がいい」と明言。自民党幹部は「最短で27日投開票を想定している」と語った。
 10月1日の新内閣発足を受け、与野党は4日に衆参両院で石破新首相の所信表明演説を行う方向で調整している。7日から各党代表質問を行い、9日に解散する日程が軸となる。石破氏周辺は、27日投開票の場合、9日に解散する可能性が高いとの見通しを示した。
 解散について、石破氏は国会論戦を経てからが望ましいとの考えを示している。野党は衆参予算委員会での質疑を求める構えで、国会日程を巡る駆け引きが激化しそうだ。石破氏は、9日に立憲民主党の野田佳彦代表らとの党首討論を行い予算委に代える案も探る。
 石破氏はNHK番組で、10月にラオスで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席する意向を表明した。10、11両日の参加が想定され、衆院本会議で衆院を解散する日程は限られる。
 「10月29日公示、11月10日投開票」案もあるが、自民内では、野党との本格論戦を待たずに解散すべきだとの意見が強い。政府・与党内からは、11月投開票では、編成を見込む2024年度補正予算の成立が遅れ、25年度予算の編成作業が窮屈になるとの指摘が出ている。 
[時事通信社]

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