絶滅危惧種「コビトカバ」の赤ちゃん、SNSで話題 タイ
【チョンブリAFP=時事】タイ・チョンブリ県の動物園にいるコビトカバの赤ちゃん。動物園側がインスタグラムとティックトックに動画を投稿したところ、その愛くるしさで一躍話題の動物となった。≪写真は、タイ・チョンブリ県の動物園で、生後2か月のコビトカバ「ムーデン」を見る来園者≫
赤ちゃんは生後2か月の雌で、名前は「ムーデン」だ。AFPが動物園に取材に訪れた時、ムーデンは朝日を浴びながら、つやつやした肌に太陽光を反射させ、地面に伏してのんびりと過ごしていた。
「コビトカバの写真をネット上で見る人が増えるにつれて、好きになってくれる人も多くなっている。野生のコビトカバは密猟の対象になっているため、大勢の人がコビトカバのことを気にかけてくれれば密猟を防げるかもしれない」と動物園の飼育員は話した。
コビトカバは絶滅危惧種で、国際自然保護連合(IUCN)によると、その個体数は世界で2000~2500頭しかいないという。ムーデンに注目が集まることで、さまざまな絶滅危惧種に対する関心の高まりが期待される。
ムーデンを見るため動物園を訪れた客は「コビトカバが絶滅危惧種だということは知らなかった。最近のSNSの投稿で、野生のコビトカバの数が少なく、絶滅の危機に瀕していると知った。だから保護してほしいと思う」と話した。
動物園側は、今回のムーデンのブームで収益が出た場合、柵の修繕や、啓発キャンペーンの予算として充てたいとしている。【翻訳編集AFPBBNews】
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