2024-09-27 21:22政治

「裏金議員」公認、適切に判断=能登大雨、予備費で対応―自民・石破新総裁会見

 自民党の石破茂新総裁は27日、党本部で記者会見に臨み、派閥裏金事件に関し「ルールを守る政党でなければならない」と述べた。政治資金収支報告書に不記載があった議員を次期衆院選で公認するかどうかについては「選挙対策本部で適切に判断するが、公認にふさわしいという説明責任は私も果たしていく」と語った。
 石破氏は「ルールを守っているか、国民に検証される仕組みを作らなければならない」と指摘。政治資金の透明性向上に意欲を示した。
 能登半島での大雨被害に関しては、基本的に2024年度予算の予備費で対応すると説明した。補正予算については「自民・公明両党でよく話をする」とした。経済政策は岸田文雄首相の路線を継承する考えを強調。「デフレ脱却を確実なものにしていかなければならない。物価上昇を上回る賃金上昇を実現するため、『新しい資本主義』に加速度をつける」と述べた。
 安全保障面では、日米地位協定について「沖縄から改定という声が出ていることを、等閑視すべきではない」と主張し、「米国に自衛隊の訓練基地を造ることは極めて有効だ」と語った。
 総裁選で打ち出した「防災省」創設に関しては「簡単にできると認識していない」と述べるにとどめ、当面は内閣府の防災部門の人員・予算拡充に努める考えを示した。
 参院選の「合区」解消については「できるだけ早くやりたい」と述べた。 
[時事通信社]

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