前豪首相、クアッドで「中国抑止を」=新興国投資のリスク低減へ協力
オーストラリアのモリソン前首相は26日、中国の権威主義に対抗するには「十分な抑止力の確保」が必要だとし、日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」として取り組んでいくべきだと訴えた。東京都内で開かれた読売国際経済懇話会(YIES)の講演で述べた。
モリソン氏は、中国の習近平政権に毎朝、台湾侵攻の試みを「きょうはやめておこう」と思わせることが、クアッドの目標だと強調。21日に開かれたクアッド首脳会議で、バイデン米大統領が中国を名指しで批判したことは明確なシグナルだと指摘した。
また、インド太平洋の新興・途上国の戦略的分野に対する民間投資では、政府がリスク低減に協力していくことが重要だと指摘。具体的には交通インフラ、電力網、海底ケーブルを含む通信網整備を挙げた。
[時事通信社]
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