2024-09-23 19:12国際

レバノン住民に避難勧告=ヒズボラ拠点の空爆継続―戦闘拡大辞さず・イスラエル

 【エルサレム時事】イスラエル軍は23日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点300カ所以上を空爆したと明らかにした。軍報道官は同日、ヒズボラが建物内に巡航ミサイルを隠しているとする動画を公表し、「ヒズボラが兵器保管に使う建物の近くにいる市民には即刻避難を忠告する」と訴えた。
 軍報道官は「今後も広範囲で精密に空爆を行う」とヒズボラに警告した。ハレビ軍参謀総長も22日の声明で、「ヒズボラは思い知るまで打撃を被るだろう」と明言。イスラエルの攻撃はレバノン全域で一段と強まるとみられ、双方の応酬で被害がさらに拡大する懸念が高まっている。
 AFP通信によると、昨年10月にヒズボラとの交戦が始まって以降、イスラエルからレバノン住民向けに公式な避難勧告が出るのは初めてという。
 ヒズボラは、イスラエルが関与したとされるレバノンでの通信機器の一斉爆発でメンバー多数が死傷したことなどへの報復の一環として、22日にイスラエル北部にミサイルなど約150発を撃ち込んだ。ヒズボラのナンバー2のカセム師は22日、「制限のない新たな段階の戦闘」に入ったと主張し、徹底抗戦の構えを改めて示した。 
[時事通信社]

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