スリランカで大統領選=経済再建路線問う、三つどもえ
【コロンボ時事】スリランカで21日、5年の任期満了に伴う大統領選が実施された。約2年前に事実上のデフォルト(債務不履行)に陥って以降、現政権が進めてきた緊縮財政路線の是非が主な争点となった。即日開票され、22日朝(日本時間同日午前)にも結果が判明する見込み。ただ、過半数に達する候補がいなければ3位以下は脱落し、上位2人が残り再集計が行われる。
事前の世論調査では左派勢力・国民の力(NPP)が擁立した野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)が政権と距離を置く「清新なイメージ」(外交筋)で一歩リード。中道野党・統一人民戦線(SJB)のプレマダサ党首(57)、無所属で出馬した中道右派の現職ウィクラマシンハ氏(75)が追う三つどもえとなった。
スリランカはシーレーン(海上交通路)の要衝に位置しており、隣国インドに加え、中国が経済支援をてこに浸透を図ってきた。ウィクラマシンハ氏は比較的インド寄りとされるが、どの候補が勝利した場合でも印中間でバランスを取る中立路線は堅持される見通しだ。
[時事通信社]
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