2024-09-20 12:42社会

バイク店でガソリンこぼし引火か=6人死傷火災、元経営者書類送検へ―警視庁

警視庁本部=東京都千代田区
警視庁本部=東京都千代田区

 東京都板橋区のバイク店で1月、ガソリン携行缶のふたの緩みを確認せず、転倒した際にこぼして火災を起こし、2階に住む大家ら6人を死傷させたとして、警視庁捜査1課は20日、業務上過失致死傷と業務上失火容疑で、同店元経営者の男(31)=同区=を書類送検する方針を固めた。容疑を認めており、同課は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けるという。
 送検容疑は1月11日午後7時半ごろ、板橋区高島平のバイク店で、ふたが緩んだ状態で携行缶を持ち運び、石油ストーブの近くで転倒。ガソリンをこぼして引火させ、2階建ての店舗兼住宅計約308平方メートルを全焼させた上、2階に住む大家ら6人を死傷させた疑い。
 同課によると、死亡したのはいずれも無職の斉藤信夫さん=当時(80)=と妻啓子さん=同(75)。死因は急性一酸化炭素中毒だった。同居する長男(53)とその妻(52)、25歳と15歳の孫の4人も、2階から飛び降りて避難する際、腰や足を骨折するなど重傷を負った。長男には体幹機能障害が残ったという。 
[時事通信社]

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