大谷、想像のはるか上=3発2盗塁、一気に「51―51」―米大リーグ・ドジャース
大記録に迫って迎えた試合で、想像のはるか上を行く圧倒的なパフォーマンスだった。ドジャースの大谷が「50―50」へあと2本塁打、1盗塁としていた一戦で、3打席連続アーチに2盗塁。前人未到の領域に到達するだけでなく、一気に超えていった。
昨年、日本代表「侍ジャパン」の中心として世界一に輝いたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝が行われた球場での快挙達成。「一生忘れない」。そう実感を込めた。
50盗塁目は一回の三盗。二塁打で出塁し、3番フリーマンが四球を選んだ後の重盗だった。捕手は三塁へ送球し、タイミングは間一髪。大谷は滑り込んで両手を広げると、審判の両手も広がり、その瞬間に何度も手をたたいた。二回の適時打の後には51盗塁目に成功した。
三回には2点二塁打。六回には完璧な打球が右中間へ飛び、49号2ランとした。これは球団タイ記録だったが、七回の打席で変化球を左翼へ運び、すぐに新記録で大台到達の50号。ダイヤモンド一周を終えても歓声は鳴りやまない。ベンチに戻った大谷は再びグラウンドに姿を現し、手を挙げて応えた。
極め付きは九回の51号3ラン。右中間への強烈な当たりに球場はどよめいた。メジャーで自己最多の1試合3本塁打、6安打、10打点。昨年、2度目の右肘手術を受けてからちょうど1年後の日に、自身にとって大リーグ7年目で初めてのポストシーズン進出が決まった。大きな、大きな花を添えた。 (マイアミ時事)
[時事通信社]
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