2024-09-15 14:18政治

公務両立で手腕アピール=林芳正官房長官―自民党総裁候補が走る

 告示日の12日朝は慌ただしかった。衆院議員宿舎で意気込みを問われ、「まず官房長官として報告する」と北朝鮮による弾道ミサイル発射の状況を説明した。公務の傍らの活動は制約も多いが、行政手腕を示す機会でもある。
 緊急登板の多さから「政界の119番」の異名を取る。長官就任も派閥裏金事件を受けた前任者辞任に伴うものだった。14日の討論会では政権を立て直せなかった責任を認めつつ、「誰かがいい流れを引き継がねば」と出馬の理由を語った。
 首相8人を輩出した山口県が地元。総裁選出馬は参院議員時代の2012年に続いて2回目だ。前回は「参院議員が首相になった例はない」と言われ、最下位に沈んだ。21年に悲願の衆院くら替えを果たし、満を持しての再挑戦となる。
 他候補が増税ゼロや所属倍増などを華々しく打ち出す中、掲げた公約に派手さはない。しかし、「実現できなければ大きな失望を招く」と地に足の着いた政治を訴える。「信じる道を戦い抜きたい」。得意の政策論議で首相の座を目指す。 
[時事通信社]

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