シャープ、試作EV公開=車内に大型液晶搭載
シャープは17日、東京都内で開いた展示会で電気自動車(EV)の試作モデルをお披露目した。リビングルームのような内装で、大型液晶ディスプレーを搭載。親会社の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の協力を得て開発した。不振が続く液晶から転換し、新規事業の開拓を急ぐ。
モデル車「LDK+」は全長約5メートルのワンボックスカーで、車内後方に大型液晶ディスプレーを備えた。後部座席が180度回転し、リモートワークや映画鑑賞に使える。人工知能(AI)技術で空調や明るさを自動で制御する機能や、ペロブスカイト太陽電池も装備したい考えだ。
基調講演に登壇したシャープの沖津雅浩社長は「モビリティー(移動手段)を一つの生活空間として捉え、新たな価値創出に挑戦していく」と狙いを説明した。数年以内にEV事業へ参入する方針で、「鴻海と密に連携し、リソース(資源)を積極的に活用することで、取り組みのスピードを向上させる」と強調した。
[時事通信社]
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