渡辺守成氏が立候補=IOC会長選、日本人初
【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は16日、トーマス・バッハ会長(70)の任期満了に伴って行われる会長選(来年3月、アテネ)に立候補した7人を発表し、IOC委員で国際体操連盟(FIG)会長の渡辺守成氏(65)が名を連ねた。1894年に誕生したIOCの会長はバッハ氏が9代目で、日本人が立候補するのは初めて。
渡辺氏は福岡県出身。日本オリンピック委員会(JOC)理事でもあり、新型コロナウイルスの影響で1年延期された2021年東京五輪・パラリンピックは、大会組織委員会の理事として関わった。
渡辺氏の他には、世界陸連会長のセバスチャン・コー氏(67)=英国、IOC副会長のフアン・アントニオ・サマランチ・ジュニア氏(64)=スペイン、競泳女子金メダリストでIOC理事のカースティ・コベントリー氏(41)=ジンバブエ=らが名乗りを上げた。
歴代IOC会長の出身地域は欧州8、米国1。アジアからは01年に金雲龍氏(韓国)、13年にセルミャン・ウン氏(シンガポール)と呉経国氏(台湾)が立候補したが、いずれも敗れた。
ドイツ人のバッハ氏は13年にIOC会長に就任。2期12年の任期を終え、来年6月に退任する。新会長は100人を超えるIOC委員の投票で選出され、1期目の任期は2033年までの8年間。立候補者は来年1月、IOC委員に対して公約などを説明する。
選挙時やIOC会長としての任期中は、IOC委員でなければならない。IOC委員は原則70歳が定年。
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