2024-09-11 22:55スポーツ

九回まさかの暗転=栗林乱れ、1死も取れず―プロ野球・広島

9回、巨人に逆転を許し、降板する広島の栗林(左から2人目)=11日、マツダスタジアム
9回、巨人に逆転を許し、降板する広島の栗林(左から2人目)=11日、マツダスタジアム

 広島は六回までに4番堂林が全打点をたたき出し、2―0の九回に抑えの栗林が登場。そこから、まさかの展開が待っていた。
 自己最多の38セーブ目を懸けたマウンドだったが、先頭打者にストレートの四球を与えるなど制球が定まらない。無死満塁で新井監督が自ら栗林の元に向かい、「結果は気にしなくていい。思い切って腕を振ればいい」と激励。それでも悪い流れは断ち切れず、押し出し死球と4番岡本和の単打で同点。5番モンテスに決勝の押し出し四球を与え、1死も取れないまま降板した。
 首位巨人に連敗を喫し、3ゲーム差に。栗林は「力んでいたかと言えば、そうではない。制球がなぜ乱れたかまだ分からない。大事な試合で勝てず、申し訳ない」と言葉を絞り出した。
 「栗林といえども、こういう日もある。それだけ最後の3アウトは重たいし、大変なポジション。引きずることなく、すぱっと切り替えてまた球場に来てもらいたい」。監督は守護神をおもんぱかった。 
[時事通信社]

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