2024-09-04 08:22スポーツ

扉開いた上地と田中=女子複制覇へあと1勝―車いすテニス〔パラリンピック〕

女子ダブルス準決勝でプレーする上地結衣(右)、田中愛美組=3日、パリ
女子ダブルス準決勝でプレーする上地結衣(右)、田中愛美組=3日、パリ

 完勝で扉を開いた。相手のサーブがネットにかかり、上地と田中は互いの手を合わせた。1992年バルセロナ大会に始まった車いすテニスの女子ダブルスで、日本勢初の決勝進出。前回は大谷と組んで銅メダルの上地は「しっかりと準備した結果」と胸を張った。
 試合前のウオーミングアップで、相手中国ペアの一人が高い球を打ちづらそうにしているのを、上地は見逃さなかった。田中と情報を共有し、序盤から主導権を握った。第2セットの第5ゲームで初めてゲームを落としたが、続くサービスゲームを相手に粘られながらも物にし、振り切った。
 アジアパラ大会で2018年準優勝、23年優勝の実績を誇るペア。田中は自身に球を集められても「守備をきっちりやる方にフォーカスしてできた」。得意のバックハンドのスライスを効果的に使って応戦した。
 以前は「上地選手の隣に立つことに自信がなかった」という28歳の田中は、四大大会などで経験を重ねて成長した。30歳の上地は「自分たちが持っているものを生かし、チャンスをつかむことができるサーフェス(コート面)」と手応えを口にする。金メダルを懸けて、強豪オランダペアに挑む。 (時事)
[時事通信社]

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