「有言実行の人」=2種目でメダル目指す―陸上・佐藤選手〔パラリンピック〕
陸上400メートルと1500メートル(車いすT52)でパラリンピック東京大会2冠に輝いた佐藤友祈選手(34)=モリサワ。パリ大会では1500メートルが公式種目から外れ、連覇を目指した400メートルでは惜しくも銀メダル。次の100メートルで、再び金を目指す。
静岡県藤枝市出身。脊髄炎の影響で車いす生活となったが、2012年ロンドン大会の映像を見たのがきっかけで競技を始めた。パラ初出場となったリオデジャネイロ大会では、いきなり銀メダルを2個獲得。東京大会では金メダル2個を獲得し、さらなる飛躍を見せた。
佐藤選手のレース用車いすの開発・製造に長年携わってきたオーエックスエンジニアリングの小沢徹さん(54)は、佐藤選手を「有言実行の人」と評する。競技を始めたばかりの頃、「パラリンピックに出場できるようになったら、車いすを提供してもらえないか」と言われたという。その言葉通りにパラ出場を決め、同社のサポート選手となった。「一度言ったことに対して結果を出してくれる」と、全幅の信頼を寄せる。
陸上用車いすは、他の競技用車いすと比べて全長が長く、大小合わせて三つの車輪で構成されるのが特徴だ。小沢さんによると、佐藤選手は力が加わっても変形しにくい「剛性の高い」フレームを重視。カーブでは遠心力でフレームが変形することがあり、タイヤをこぐ姿勢にも影響が出るという。「なるべく体勢を維持できるよう、剛性の高いものが好きなようだ」と小沢さんは語る。
佐藤選手との付き合いは10年以上になるが、「良い成績を取って一緒に喜べるときはうれしい」と表情をほころばす。2冠を達成した東京大会は残念ながら無観客だったが、パリでは「多くの人に注目され、応援される大会になるといい」と願っている。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
最低税率15%確保で法整備=多国籍企業への上乗せ回避―政府・与党
-
公明・稲津氏、衆院選不出馬=北海道10区
-
日本特殊陶業、東芝マテリアル買収
-
日本特殊陶業、東芝マテリアル買収=1500億円で
-
クマ駆除、事前協議を決定=責任明確化へ―北海道猟友会
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕