立民・泉氏、推薦人確保に必死=代表選、「足元」離反で苦しく
立憲民主党代表選(9月7日告示、23日投開票)で再選を目指す泉健太代表(50)が、20人の推薦人確保に必死となっている。前回代表選で支持を受けた小沢一郎衆院議員が離反するなど支持基盤が崩れているためだ。自ら議員会館の各事務所に足を運び、支持を要請。党内では「推薦人集めが難航しているのでは」との臆測も広がる。
「世の中はそう甘くない。『泉さん、引き続き(代表)やってください』ということではない」。泉氏は28日の東京都内での講演で、自身を取り巻く党内の状況をこう語った。4月の衆院3補欠選挙全勝などの実績を挙げ、「自分がリーダーシップを取る、そういう2期目にしたい」と述べ、代表続投に意欲を示した。
泉氏の基盤は、旧国民民主党出身者が中心の「新政権研究会」。所属議員は約20人だが、他グループとの掛け持ちも多い。前回代表選で協力を得た小沢氏とは選挙対策を巡る党役員人事で決別。小沢氏はいまでは反泉執行部の急先鋒(せんぽう)となっている。
前回推薦人だった馬淵澄夫元国土交通相(64)も代表選出馬を模索。前回推薦人に名前を連ねた議員の一部は吉田晴美衆院議員(52)など他陣営を支援する動きもある。泉陣営からは「馬淵氏は泉代表の下で国対委員長を務めたのにどういうつもりか」との恨み節も漏れる。
泉氏と同じく保守・中道路線の重鎮・野田佳彦元首相(67)は29日に出馬を表明する。野田氏の動きが影響しているとの見方もある。野田陣営幹部も「泉氏と推薦人が相当重なる部分はあるだろう」と分析した。
[時事通信社]
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