柴原、シングルスで初出場初勝利=錦織の助言も生かす―全米テニス
【ニューヨーク時事】27日に行われたテニスの全米オープン女子シングルス1回戦で、柴原瑛菜(橋本総業)がダリア・サビル(オーストラリア)を6―3、4―6、7―6で破った。ダブルスで活躍してきたが、26歳で初めて臨んだ四大大会シングルスで白星をつかんだ。
最終セット、10点先取のタイブレークまでもつれた一戦。相手のダブルフォールトで勝敗が決すると膝、そして頭をコートにつけた。「最後の最後までファイトできて、本当によかった」。3時間以上の試合を戦い抜き「自信を持てる」と実感を込めた。
2022年全仏オープンの混合ダブルス優勝、23年全豪オープン女子ダブルス準優勝などの実績を残してきた中で「前からシングルスもやりたいという気持ちがあった」。今年はシングルスの比重を増やし、今回は予選を勝ち抜いて出場権をつかんだ。
サーブやフォアハンドに切れがあり、リターンについてはパリ五輪の混合で組んだ錦織圭(ユニクロ)からの助言も生かした。「パワーがあるから、そんなに大きいスイングで打たなくてもいいよ」と言われたという。「最近リターンの調子が良いのは、そのおかげかな」と感謝した。
2回戦では世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)に挑む。「どのぐらい自分のテニスをできるのか、チャレンジしたい」。自身は217位とはいえ、臆せずぶつかるだけだ。
[時事通信社]
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