パレスチナ問題でイスラエル敵視=ヒズボラ、イランの「代理戦争」遂行
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、イスラム教の聖地エルサレムを占領し、同じイスラム教徒のパレスチナ人を弾圧するイスラエルを敵と見なしてきた。1982年のイスラエルによるレバノン侵攻後は、イランの支援を受けて「代理戦争」を続けてきた経緯がある。
レバノンはもともとさまざまな宗教・宗派の住民が住み「モザイク国家」と呼ばれた。イスラエルの建国に伴いパレスチナ難民が多数流入したことで人口バランスが崩れ、75年に内戦に突入した。
当時、反イスラエル武装闘争を繰り広げていたパレスチナ解放機構(PLO)が本部をレバノンの首都ベイルートに移したことで、イスラエル軍もレバノンに侵攻し、同国内を分裂させる形で激しい戦闘が繰り広げられた。
その後もイスラエル・レバノン境界を挟んだ戦闘は続いている。2006年には越境したヒズボラ戦闘員がイスラエル兵を拉致したことをきっかけにイスラエル軍が再びレバノンに侵攻、大規模な戦闘になった。ヒズボラは11年に始まった隣国シリアの内戦にも政権側として参加。実戦能力を高めたとされる。
[時事通信社]
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