巨人の坂本、投手戦にけり=同い年大野から決勝弾―プロ野球
息詰まる投手戦にけりをつけたのは、巨人の坂本だった。六回まで無安打に抑えられていた中日の大野から、七回に均衡を破る決勝2ラン。6月14日以来、久々の5号に思わず笑みを浮かべた。
先頭のモンテスがチーム初安打となる中前打。1死後に打席に入った坂本は、「真っすぐが捉えられていなかったので、真っすぐ一本で打ちたい」。低めの直球をバットの先でたたくと、打球は勢いよく伸びて左翼席に飛び込んだ。
長い不振に陥った今季は2軍落ちも経験し、常々、自身のふがいなさを口にしていた。浮き沈みを繰り返したシーズンは、既に佳境。歯がゆさを感じる中、自身と同じ35歳の大野が力投する姿に奮起した。「彼もけがをして苦しんだ。きょうみたいな投球を見て何も感じないということはない。負けられない」
長くチームを支えてきた生え抜きの好打者。「きょうは最高の形だったけど、貢献できることはそれだけじゃない」。ベテランの闘志が、優勝争いの大きな力となる。
[時事通信社]
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