93年ぶりに扉開く=馬庭が投打で活躍―高校野球・大社
大社が93年ぶりに重い扉を開いた。土壇場の九回に追い付き、延長十一回タイブレークの末にサヨナラ勝ち。1回戦から完投を続けるエースの馬庭の投打での活躍が光った。
途中、2点を失いながらも「味方を信じて投げ続けた」と、要所を締めて11回、149球を投げ抜いた。バットでは十一回無死満塁で、「真っすぐを打ち切る」と、狙い通りに直球を捉えると、打球は投手の股の間を抜けて、2時間40分の熱戦に決着をつける一打となった。
32年ぶりの出場で、ついに準々決勝まで勝ち上がった。チームは8強を目標に掲げており、馬庭は「歴史をつくったことはうれしいが、一つずつ勝って優勝を目指したい」と目標を上書きした。
次戦の相手は神村学園。馬庭は「チャレンジャー精神でいく」。今度は杵築中時代の1917年以来、107年ぶりの4強入りに挑む。
[時事通信社]
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