2024-08-17 14:34スポーツ

智弁学園、そつなく6得点=試合巧者ぶり存分に―高校野球

5回裏智弁学園1死三塁、近藤が適時三塁打を放つ=17日、甲子園
5回裏智弁学園1死三塁、近藤が適時三塁打を放つ=17日、甲子園

 放った安打は小松大谷と同じ8安打。それでも智弁学園は4本の長打に小技を絡めるそつのない攻撃で6得点をもぎ取った。知花主将は「内容どうこうよりも勝てば次はある。チーム全員での勝利だと思う」と胸を張った。
 四回に相手のミス絡みで2点を勝ち越し、4―2で迎えた五回。先頭が敵失で出塁すると、小坂監督は先制打を放っていた4番中道に犠打の指示を出した。「打ちたい気持ちはあったが、やるべきことを考えた」(中道)。これを決めて1死三塁とし、続く近藤の三塁打で試合の流れをぐっと引き寄せる追加点。さらに少路のスクイズで6点目を奪った。
 今年のチームは全員が犠打や走塁への意識を高く持っているという。打撃練習の1球目は必ずバントするなど、力を入れて磨いてきた。「犠打などやることがしっかりできると、流れがこっちに来る」と少路。この日は小技に加え、隙を突く走塁で試合巧者ぶりを存分に見せつけた。
 昨夏は敗れた3回戦を突破し、準優勝した2021年以来の8強進出を決めた。「どこが相手でもやることは一緒。向かっていく気持ちを出すだけ」と主将。選抜王者の健大高崎など強敵ぞろいのブロックを勝ち上がった勢いそのままに、初となる夏の頂点を目指す。 
[時事通信社]

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