岸田首相の同盟強化路線を評価=メディアも速報、後継注視―米
【ワシントン時事】岸田文雄首相の再選不出馬は、米国で驚きをもって受け止められた。米政府は、日米同盟強化に取り組んだ岸田氏を「真の友人」(エマニュエル駐日米大使)と高く評価。米メディアも関連の動きを速報で伝え、アジア最大の同盟国のリーダーシップの行方に対する関心の高さをうかがわせた。
バイデン大統領は国際情勢が厳しさを増す中、インド太平洋地域で長年、同盟網強化のネックとなってきた日韓関係の改善を重視した。昨年8月、ワシントン近郊のキャンプデービッド山荘で日米韓3カ国の首脳会談を開催し、安全保障協力は大きく前進。米側の期待に応えた岸田氏をもてなすため、今年4月には故安倍晋三元首相以来、9年ぶりに国賓待遇で歓迎した。
岸田氏は国賓訪米時の議会演説で、「日本は米国のグローバルパートナーになった」と国際社会における日本の役割強化を約束し、超党派議員の喝采を浴びた。米政府関係者は「防衛費増額や対ウクライナ支援など、米国が同盟国に期待したことを全て実現してくれた」と岸田氏をたたえ、ある日米研究者は「両国関係を最も成功させた首相の一人としてワシントンで記憶されるだろう」と持ち上げた。
[時事通信社]
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