惜しみつつ「パラに期待」=ジャパンハウスは連日盛況―1世紀ぶりの五輪閉幕・パリ市民〔五輪〕
17日間の熱戦が幕を閉じ、11日に五輪の閉会式が行われたパリ。市民からは1世紀ぶりの宴の終演を寂しがる一方、8月末に始まるパラリンピックや2028年ロサンゼルス五輪に期待する声が聞かれた。大会期間中、日本の文化や魅力を伝える「チームジャパンハウス」は連日盛況で、担当者は「閉幕が名残惜しい」などと語った。
観光名所、エッフェル塔のそばに拠点を構えるチームジャパンハウスには期間中、地元の人々や観光客ら計約1万7000人が訪れた。書道や折り紙の体験会のほか、今大会の日本人メダリストと直接触れ合うことができる機会も設けられ、人気を集めた。
来場者からは「日本の文化を知ることができてよかった」といった声が多数寄せられたという。担当者は「東京五輪の際はコロナで外国人観光客とも交流する機会がなかった。パリで日本文化の発信ができてうれしい限り。閉幕が名残惜しい」と話す。
パリ市庁舎前では、午後9時からの閉会式に合わせてパブリックビューイングが行われ、2000人以上の市民らが集まった。
入場が規制され、会場外に大勢の立ち見客が出る程の混雑の中、来場者は式に合わせて合唱したり、踊ったり。五輪の閉会が宣言されると大きな拍手と歓声が湧き起こり、米国俳優トム・クルーズさんが登場するなどしたロス五輪に向けての演出が始まると、盛り上がりは最高潮に達した。
パリで生まれ育ったという大学生ロレーヌ・ブールジェさん(19)はバーや自宅で連日試合を観戦したという。「終わってしまったのは寂しいけれど、次はパラリンピックもロス五輪もある。楽しみがたくさん」と晴れやかな表情で話した。
[時事通信社]
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