死力尽くし首位撃破=湘南、7月から無敗―Jリーグ
試合終了の笛と同時に、湘南のほとんどの選手がピッチに倒れ込んだ。町田の猛攻をしのぎ、「最後は本当にきつかった」と鈴木淳。殊勲の首位撃破だが、死力を尽くしたイレブンに喜ぶ余力は残っていなかった。
前半は苦しんだ。クロスバーに救われる運があり、相手のゴールはVARで取り消しとなった。池田は「相手は前半勝負。焦るのは相手の方だと分かっていた」と振り返った。
悪い流れでも粘り強く戦った姿勢が、後半早々に実る。田中がゴール前の池田に鋭い縦パスを通し、均衡を破った。DFの間でボールを受けた池田は、右足で冷静に流し込み「イメージ通りのプレー」と胸を張った。
前節福岡戦は、後半ロスタイムに同点とされ、4連勝を逃した。「同じことを繰り返さないようにと、みんなで話していた」と田中。町田のクロス、シュートをはね返すたびに、湘南サポーターから大声援が飛んだ。
7月から4勝1分け。「首位相手に勝てたことを前向きに捉えたい」と山口監督。J1残留の安全圏へ一気に突き進む。
[時事通信社]
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