異例の挑戦、最高の締め=ハッサン、デッドヒート制す―女子マラソン〔五輪〕
女子マラソンの最終盤は、ハッサンとアセファ(エチオピア)の壮絶なデッドヒートとなった。死力を振り絞るラストスパートで、42キロ付近では接触も。ハッサンが3秒差で振り切り、両腕を挙げてゴールテープを切った。五輪新記録まで出し、「言葉にならない」と感激した。
今大会は5000メートルと1万メートルでともに銅メダル。しかも1万メートルから中1日でマラソンに臨んだ。急な上り坂の後の20キロ付近では先頭集団から離れたが、「金メダルが欲しいと思った」。驚異の巻き返しを見せ、異例の挑戦を最高の形で締めた。
エチオピア出身で、15歳でオランダに難民として逃れた。東京五輪は5000メートルと1万メートルの2冠を成し遂げ、1500メートルでも銅。2度目のマラソンとなった昨年のシカゴで世界歴代2位の2時間13分44秒をマークした。
数々の栄光を手にしているハッサンにとっても、五輪のマラソンのタイトルは格別。過酷な42.195キロを先頭で走破し、「ゴールした瞬間、全てが解放された。これまでのどんなマラソンも及ばない」。31歳の鉄人は、満面の笑みで表彰台の中央に立った。 (時事)
[時事通信社]
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