2024-08-11 04:32社会

「世界のトップと勝負」=高校生ダイバー、銀メダル―高飛び込み・玉井選手〔五輪〕

男子高飛び込み決勝、玉井陸斗の6回目の演技の連続写真(27枚の写真を合成しています)=10日、サンドニ
男子高飛び込み決勝、玉井陸斗の6回目の演技の連続写真(27枚の写真を合成しています)=10日、サンドニ

 成長が止まらない。男子高飛び込みで銀メダルを獲得した玉井陸斗選手(17)=JSS宝塚。飛び込みで日本勢初のメダリストとなった高校3年生は、初めて出場した東京五輪では21年ぶりとなる入賞を果たした。
 兵庫県宝塚市出身。3歳で水泳を始め、小学1年の時に飛び込みにチャレンジした。小学4年から指導を続ける馬淵崇英コーチ(60)は「当初から特別な才能が輝いていた。練習には一生懸命で、高さがあっても堂々と飛んでいた」と話す。
 小学4年で飛び込みの基礎を身に付け、5年で高飛び込み10メートルに向け準備を開始。馬淵コーチは「教えた瞬間に覚え、成長するスピードが普通の2倍、3倍も速い。『次は何を教えようか』とこちらが困るほど」と振り返る。
 練習には、もともと持ち合わせていたスピード感覚やジャンプ力をより強化するため、マットの上で連続宙返りをしたり、重りをつけて跳んだりするトレーニングを取り入れた。
 2022年7月、ブダペストで開催された世界水泳に高校1年で出場した玉井選手は、銀メダルを獲得。結果は大きな自信へとつながり、パリ五輪で金メダルを目指すことは、ただの夢ではなくなった。
 昨年末にオーストラリアで行われた強化合宿。世界トップクラスの選手と日々過ごす中で、「世界と勝負する」という意識が、「世界のトップと勝負する」に変化したという。 
[時事通信社]

男子高飛び込み決勝で演技する玉井陸斗選手=10日、サンドニ
男子高飛び込み決勝で演技する玉井陸斗選手=10日、サンドニ
男子高飛び込み決勝で、6回目の演技を終え喜ぶ玉井陸斗選手=10日、サンドニ
男子高飛び込み決勝で、6回目の演技を終え喜ぶ玉井陸斗選手=10日、サンドニ

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