2024-08-09 18:53スポーツ

ブレイキン、ついにお披露目=AMI「勝ち負けだけでなく」―ブレイキン〔五輪〕

 大会最終盤の注目は新競技ブレイキン(ブレイクダンス)だ。会場は他のアーバンスポーツと同じく、観光名所のコンコルド広場。専用ステージが設けられ、9日の女子にはAYUMIこと福島、AMIこと湯浅が登場。世界選手権優勝経験を持ち、長くトップダンサーとして踊り続けてきた二人だ。
 ストリートカルチャーから発展した点ではスケートボードと同じだが、本名ではなくダンサー名で呼び合うなど独自の文化が存在する。1対1の「バトル」形式の最中に繰り出す「ハンドサイン」では誰かの動きをまねしていると指摘したり、時には相手を挑発したりする。採点には反映されないものの、バトルを面白くさせる。
 大切なのはそれぞれのスタイル。繰り広げられるのは個性のぶつかり合いでもある。福島は細かい足さばきの「フットワーク」が武器で、湯浅は流れるようなきれいなダンスで魅せる。第一人者のSHIGEKIXこと半井らが登場する10日の男子では、頭を軸にした高速回転などの超人的なムーブも見られそうだ。
 五輪に限ってはユニホームを着用する必要があるが、着こなしや髪形、靴などで自分をアピールできる。湯浅は「勝ち負けだけではないところに注目してほしい。他のスポーツにはないブレイキンの良さが伝わればいい」。伝統競技とは一味違う魅力が詰まっている。 (時事)
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集