岸田首相、中央アジア訪問中止=南海トラフ地震対応に万全
岸田文雄首相は9日からの中央アジア訪問を中止した。南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表を受け、危機管理対応を優先した。首相は長崎市での記者会見で「危機管理の最高責任者として、念には念を入れ、少なくとも1週間程度は国内にとどまり、政府としての対応や情報発信に万全を期すべきだと判断した」と述べた。
首相は9~12日の日程で、カザフスタン、ウズベキスタン、モンゴルの3カ国を訪問し、カザフでは中央アジア5カ国との初の首脳会合を開く予定だった。
長崎市から首相官邸に戻った首相は9日夜、カザフのトカエフ大統領、ウズベクのミルジヨエフ大統領とそれぞれ電話で会談し、「今回訪問できずに残念だったが、今後の訪問を適宜調整したい」と伝達。日本外務省によると、両大統領はともに訪問中止に理解を示したという。
首相はモンゴルなど残る4カ国首脳とも近く電話会談する方向で調整する。
首相は9日、長崎市で開かれた長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列した後、会見に臨んだ。首相はこの中で、外遊中止の理由に関し「南海トラフ地震臨時情報は事前避難を求めるものではないが、初めてのことであり、国民の皆さんの不安も大きいと思う」とも語った。
[時事通信社]
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