「中西部の父」労働者に照準=都市部ハリス氏とバランス―米民主副大統領候補
【フィラデルフィア時事】11月の米大統領選で民主党の副大統領候補に選ばれたワルツ・ミネソタ州知事(60)が6日、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの選挙集会でデビューした。人懐こい笑顔が印象的な「中西部の普通のお父さん」(米メディア)は、ハリス副大統領(59)の弱点とされる非都市部の労働者層への訴求力を期待されている。
「彼らは気持ち悪いし、すごく奇妙だ」。ワルツ氏は演説で、トランプ前大統領(78)率いる共和党が銃規制に反対し、体外受精など生殖を巡る個人の自由を制限しようとしていると非難した。対立政党の「過激さ」に焦点を当て、多数派の「当たり前」の感覚を反映していないと強調する狙いだ。
この日の朝、副大統領候補に選ばれたばかりのワルツ氏は、中西部ネブラスカ州の農村に生まれ、軍務や元高校教師の経歴を持つ。ウィスコンシン大マディソン校のバリー・バーデン教授(政治学)は「とりわけ東・中西部の激戦州で労働者の共感を得やすい」と分析する。
全国的には無名だが、共和党支持の強い選挙区で勝利を重ね、知事として銃規制や人工妊娠中絶の権利保護などリベラル色の濃い政策を実現してきた。並んで演説したハリス氏は「彼は明るい未来に光を当てている」と持ち上げ、「私たちは中西部から沿岸部まで、田舎にも都市にも手を差し伸べる」と訴えた。
「ハリス・ワルツ」チームの本格始動となった6日の集会では、1万人収容のアリーナが超満員となり、あふれた支持者が会場外に長蛇の列をなした。集会に参加したエンジニアのノア・ブラウンさん(41)は、「この地域の住民にとってはカリフォルニア出身のハリス氏よりも身近に感じられる」とワルツ氏の人選を評価した。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
不思議な気持ち=直木賞の伊与原新さん
-
錦織、力で押され逆転負け=全豪テニス
-
韓国大統領を拘束=内乱容疑、現職で史上初―聴取に黙秘、逮捕状請求方針・捜査本部
-
米消費者物価、2.9%上昇=24年12月
-
自分が楽しいものを=芥川賞の安堂ホセさん
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕