希望つながった日本=抗議実り3位発進―アーティスティックスイミング〔五輪〕
日本の中島ヘッドコーチがほっとした様子で話した。「点数が戻ってクリアになっています」。チーム最初のテクニカルルーティン(TR)。日本の抗議が認められ、順位は当初の6位から3位に上がって最悪のスタートを免れた。
問題となったのは最終盤の脚技。ややそろわなかった脚の動きが、規定の角度を超える範囲まで動いたとみなされ、最低評価を受けた。しかし、映像検証によって「正しく演技した」とする日本の主張が通った。
2021年東京五輪後のルール改正で、事前申告通りに技を実施しなかったと判断されると、大きく減点される。抗議した脚技の得点は、最初は1点台というあまりに低いものだったが、問題がないと認められると32点台まで増えた。
今大会はTR、フリールーティン(FR)に加え、今回から行われるアクロバティックルーティン(AR)との合計点で順位を争う。最後のARを苦手としている日本は、スタートが重要だった。
2大会ぶりのメダル獲得へ希望がつながり、中島コーチは「自信を持って(選手たちを)送り出せるように、どうにか仕上げたい」とFRに向けて気持ちを切り替えた。 (時事)
[時事通信社]
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