巨人・菅野、覚悟の12年目=2年ぶり2桁勝利は「通過点」―プロ野球
巨人の大黒柱が、またしても快投を演じた。前回登板で完封勝ちした菅野が、7回1失点の好投。2年ぶり9度目の2桁勝利となったが、「通過点も通過点。最低15勝。ここは揺るがない」と泰然と話した。
切れのある直球を低めに制球。変化球もきっちりコースに投げ込んだ。五回に失点した以外は危なげなく、七回2死二塁のピンチでは、西田を得意のスライダーで左飛に仕留めて切り抜けた。
昨季はけがで開幕に出遅れた影響もあり、自身ワーストの4勝(8敗)に終わった。プロ12年目の34歳。かつてない危機感を覚え、「今年駄目だったら野球人生も長くない」との覚悟を胸に再起を誓った。
今季ここまで16試合に登板し、黒星は二つだけ。勝利への並々ならぬ気迫は周囲にも伝わる。阿部監督は「今年に懸ける意気込みがキャンプから違った。(昨季とは)体の出来も全然違う。それが成績につながっているんじゃないか」。首位争いをけん引する右腕が頼もしそうだった。
[時事通信社]
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