「美食の国」なのにおいしくない?=選手村食事に不満の声〔五輪〕
「美食の国」として知られるフランス。意外にもパリ五輪選手村で提供される食事に対し、選手から不満の声が上がっている。大会組織委員会は卵や肉の供給を増やすなど改善を図っている。
体操女子団体総合で優勝した米国の記者会見。通算5個目の金メダルを手にしたシモーン・バイルスは選手村の食事について問われ、「選手村の外であなた方が食べているような、本当のフランス料理だとは思わない。選手にとっては少し…ヘルシーなんだ」と気遣いながら回答。チームメートのヘズリー・リベラは「あまりおいしいとは思わない。でも、仕事はちゃんとこなす」と冗談めかして言った。
選手村では1日あたり約4万食が提供され、約3500席があるメインレストランは24時間営業。地元産やオーガニック(有機)食材にこだわり、肉類を減らしてベジタリアンの選択肢を多くしている。しかし、英国やドイツなどの選手団から食事の質や量に不満が続出した。
動物性タンパク質の供給が少ないとの指摘が多く、組織委のエティエンヌ・トボワ事務総長は「700キロの卵と1トンの肉を用意した」という。選手の空腹と心を満たすため、迅速に対応している。 (時事)
[時事通信社]
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