「勝つチャンスある」=世界卓球メダリスト、松下浩二さん―パリ五輪・リレーコラム〔五輪〕
パリ五輪の卓球で、日本勢の試合はほぼ全て見ている。女子の早田ひなは非常に調子が良かったが、孫穎莎戦では本来の力が出せなかった。左腕を痛めているようなので不安だ。
何とか回復させて、団体の準決勝や決勝までに状態が戻ってくれれば。今の日本チームは強い。私が引っ張っていかないと、と思わなくていい。張本美和は世界トップレベルの技術を持っていて、体も大きくなった。シングルスに出ていたらベスト8にも入れる。頼って、当てにすればいい。それがチーム力。
男子の張本智和の準々決勝は特に印象に残っている。中国の樊振東に勝ちそうで、惜しかった。プレー内容は非常に良かったが相手が一枚上手だった。
張本智は精神的に安定してきた。今年に入って試合内容もすごく良くなったので、かなりやれるんじゃないかと思っていたが、中国選手はプレーの幅が違う。最初は台に近いところでプレーしていたが、途中から距離を取ったり、チャンスのときはまた台の近くに来たり。相手によって戦術を変えることができる。
戸上隼輔も調子が良く、団体ではどこの国と当たっても戦えると感じている。組み合わせにも恵まれ、決勝に行くチャンスはある。中国は(35歳の)馬竜が代表に入っているように、若い選手が育っておらず、層が薄くなってきている。今までと比べてベストなチームではない。今回は勝つチャンスはあるんじゃないか。楽しみだ。
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松下 浩二さん(まつした・こうじ)卓球用品メーカーVICTAS社長。元Tリーグチェアマン。97年世界選手権個人戦で男子ダブルス銅メダル。シングルスでは全日本選手権を4度制し、ドイツなどの海外リーグでもプレー。愛知県出身。56歳。 (時事)
[時事通信社]
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