チームけん引する「ポスト太田」世代=松山と敷根、東京4位の雪辱へ―フェンシング男子〔五輪〕
偉大な先人からバトンを受け継いだ2人が、チームを未到の頂へと導けるか。フェンシング男子フルーレ団体の日本チームを引っ張るのが、松山恭助選手(27)=JTB=と敷根崇裕選手(26)=ネクサス。太田雄貴さん(38)を中心に銀メダルを獲得した2012年ロンドン五輪以来の躍進へ。松山選手は「太田さんが築き上げた伝統は確実にある。高いレベルでメダル争いできると思うので、そこに向けて挑んでいきたい」。
1996年生まれの松山選手と、97年生まれの敷根選手。10代の頃から国際大会に出場し、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら成長してきた。2016年のリオデジャネイロ五輪を最後に太田さんが現役を引退してからは、「ポスト太田雄貴」世代の中心選手として主力を担ってきた。
主将を務めるのは松山選手だ。チームをまとめる上で脳裏にあるのは、若かった自分が萎縮しないよう、気を配ってくれたかつての先輩の姿。「太田さんは怒ることなく、好きなようにやらせてくれた」。20歳と若い飯村一輝選手(慶大)を含め、仲間が伸び伸びと本来の力を発揮できるように声を掛ける。
敷根選手はプレーの面で引っ張る。東京五輪後に、3人同士の総当たりで行われる団体戦で9番目に戦うアンカーに、自ら志願した。「僕の攻撃的なスタイルが合っていると思った」。勝敗を決する重圧のかかる場面でも臆さず攻める強気のフェンシングで、勝利をもたらしてきた。
チームは昨年、イタリアで行われた世界選手権で初優勝。世界ランキングで1位となった。2人にとって初出場だった東京五輪では4位にとどまり、涙をのんでから3年。松山選手は「悔しさはずっと自分の中にある。目標は間違いなく金メダル」。敷根選手も「チーム力はすごく上がった。金メダルを取るつもりだし、取らないといけない」。日本の男子フルーレに新たな栄光を刻む覚悟を持って、グラン・パレのピストに立つ。 (時事)
[時事通信社]
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